眺めのいい部屋 A ROOM WITH A VIEW [映画レビュー・作品紹介] *Cinema Note

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眺めのいい部屋  A ROOM WITH A VIEW

眺めのいい部屋 完全版 スペシャル・エディション
眺めのいい部屋 (ちくま文庫)
1986 / イギリス / 114min.

CREW

監督: ジェームズ・アイヴォリー
製作: イスマイル・マーチャント
原作: E・M・フォスター 「眺めのいい部屋」
脚本: ルース・ブラワー・ジャブヴァーラ
撮影: トニー・ピアース=ロバーツ
音楽: リチャード・ロビンス

CAST

ヘレナ・ボナム=カーター (ルーシー・ハニーチャーチ)
マギー・スミス (シャーロット)
ジュリアン・サンズ (ジョージ・エマソン)
ダニエル・デイ=ルイス (セシル・ヴァイス)
デンホルム・エリオット (エマソン氏)
ジュディ・デンチ (エレノア・ラビッシュ)
サイモン・キャロウ (ビープ牧師)
ローズマリー・リーチ (ハニーチャーチ夫人)
ルパート・グレイヴス (フレディ・ハニーチャーチ)

STORY :

20世紀初頭、イタリア・フィレンツェ。イギリスからの旅行でこの街を訪れた良家の令嬢であるルーシーと、年の離れた従姉シャーロットは宿泊先で出会ったエマソン父子の申し出を受けて眺めのいい部屋へ交換してもらう。息子のジョージとルーシーはすぐに惹かれ合うが、封建的なシャーロットは自由主義で階級の違う父子とは関わるべきでないとして、ルーシーをイギリスへ連れ帰ってしまう。
帰国後、ルーシーはセシル・ヴァイスという良家の子息と婚約するが...。

REVIEW :

公開から20年以上たってから初めて観たが、まったく古さを感じなかった。(現代劇ではないからかもしれないけれど)
イタリアの風景もイギリスの風景も美しく、衣装も部屋の装飾も音楽も、登場人物ひとりひとりの性格表現もすばらしい。ストーリーにはひねりも何もないが、お堅い英国人気質の令嬢だったルーシーがイギリスとイタリアの2つの国でさまざまな人物たちと触れ合い、心を解放していく様子は観ていて清々しい。
イギリス文学作品が原作なだけあって、映画の中にも文学的で心を打つすてきな台詞が出てくる。特にジョージがルーシーに言う、「僕の腕の中にいても君の考えを持っていてほしい」という台詞に、ぐっときた。
それにしても、セシルを演じていたのがダニエル・デイ・ルイスだったなんて、最後のクレジットを見るまで気づかなかった。

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