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デビル  THE DEVIL'S OWN

敵か、味方か。
今、運命のふたりが出会った。
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アメリカ 1997年 111分
配給:Sony Pictures

あらすじ

IRAのテロリストとアイリッシュ系アメリカ人の警官が、交流を通じていきながら運命的な対決を迎えるまでを描くサスペンス・アクションドラマ。監督は「大統領の陰謀」「ペリカン文書」のアラン・J・パクラ。ハリソン・フォードとブラッド・ピットの2大スターが主演を務めた。

IRAのテロリストであるフランシスは、8歳の時に目の前でIRAシンパだった父親を殺されたという過去を持ち、アイルランド独立運動に身を投じていた。英国秘密調査局に仲間を殺され、さらに身を追われたフランシスは、身分を偽ってアメリカ・NYに渡る。NYでは、IRAシンパのフィッツシモンズ判事と通じ、警察官を務めるトムの家に正体を隠して居候する。
冷徹なテロリストの顔を隠し持つフランシスと、真面目で正義感にあふれ誠実なトム。トムとその家族に次第に打ち解けていくフランシスだったが、一方で資金と武器調達のためにマフィアの武器商人バークと接触していた・・・。

スタッフ

監督: アラン・J・パクラ
製作: ローレンス・ゴードン、ロバート・F・コールズベリー
E.P.: ロイド・レヴィン、ドナルド・レヴェンサル
原案: ケヴィン・ジャール
脚本: ケヴィン・ジャール、ロバート・マーク・ケイメン
撮影: ゴードン・ウィリス
音楽: ジェイムズ・ホーナー
美術: ジェーン・ムスキー
・・・ほか

キャスト

ハリソン・フォード (トム)
ブラッド・ピット (フランシス/ローリー)
マーガレット・コリン (シェイラ)
ナターシャ・マケルホーン (メーガン)
ジュリア・スタイルズ
・・・ほか

印象的なセリフ

受賞

アカデミー賞
ゴールデングローブ賞
英国アカデミー賞
放送映画批評家協会賞

レビュー

<ネタバレあり>
ブラッド・ピットお得意の哀しげな表情が涙を誘うサスペンス・アクション。…ってなってるけどアクションの迫力は無いも等しいのでサスペンス。…だったらいいんだけど、ストーリー展開は意外性がなくてサスペンスにもなってないというこの映画。
最初はIRAに所属する若きテロリストの苦悩や悲壮を描いておきながら、後半はフランシスに好意を寄せるメーガンやトムを中心にした「アメリカ目線」にすりかわっちゃって、IRAの話はどこにいったのか…。そもそもアイルランド問題を扱うのにアメリカを通して描く必要はないんじゃないかと思うし。
とはいえ、ブラッド・ピットとハリソン・フォードのニ大スター競演の効果は大きく、その影響力を生かして、もっと真実味に迫る作品にしてほしかっただけに内容の薄い仕上がりが残念。
「大統領の陰謀」や「ペリカン文書」「推定無罪」など、評価の高いサスペンス作品を手がけてきた監督のアラン・j・パクラは、本作公開後の1998年に交通事故で他界してしまいました。撮影中も主役2人の不仲や、トラブルが絶えなかった「デビル」が最後の作品になってしまうのは本人も心残りだったことだろうと・・・。余計なお世話ですが。

関連リンク

DVD

サウンドトラック

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