ヴァージン・スーサイズ THE VIRGIN SUICIDES
ヘビトンボの季節に逝ってしまった5人姉妹。
僕たちは残された思い出の破片をかき集める。
僕たちは残された思い出の破片をかき集める。
(C)2000 American Zoetrope
アメリカ 2000年 98分
製作:American Zoetrope、Eternity Pictures、ほか 配給:東北新社
製作:American Zoetrope、Eternity Pictures、ほか 配給:東北新社
思春期の少女たちの繊細な感情と、美しさの輝きを淡いタッチで描いた、ソフィア・コッポラの監督デビュー作。
原作は、ジェフリー・ユージェニデスの「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」。
1970年代。アメリカ郊外ミシガン州の静かな住宅街に暮らすリスボン家には、5人の美人姉妹がいた。17歳のテレーズ、16歳のメアリー、15歳のボニー、14歳のラックス、13歳のセシリア。数学教師の父親と敬虔なクリスチャンである母親に大切に育てられている5人は、男の子たちの憧れの存在だった。
だが、ヘビトンボが町じゅうを舞い飛ぶ6月に、末っ子のセシリアが自宅のバスルームで自殺未遂を起こす。セシリアのカウンセリングをした精神科医のすすめで、両親は厳格な教育方針をゆるめようとホームパーティーを開くが、その最中にセシリアは2階の自室から身を投げて死んでしまう...。
監督: ソフィア・コッポラ
製作: フランシス・F・コッポラ、ジュリー・コスタンゾ、ダン・ハルステッド、クリス・ハンレイ
E.P.: フレッド・フックス、ウィリ・バール
原作: ジェフリー・ユージェニデス
脚本: ソフィア・コッポラ
撮影: エドワード・ラックマン
音楽: AIR(エール)
・・・ほか
製作: フランシス・F・コッポラ、ジュリー・コスタンゾ、ダン・ハルステッド、クリス・ハンレイ
E.P.: フレッド・フックス、ウィリ・バール
原作: ジェフリー・ユージェニデス
脚本: ソフィア・コッポラ
撮影: エドワード・ラックマン
音楽: AIR(エール)
・・・ほか
キルスティン・ダンスト (ラックス)
ハンナ・ホール (セシリア)
A・J・クック (メアリー)
チェルス・スウェイン (ボニー)
レスリー・ヘイマン (テレーズ)
ジェイムズ・ウッズ (ミスター・リスボン)
キャスリーン・ターナー (ミセス・リスボン)
ジョシュ・ハートネット (トリップ)
ダニー・デヴィート (ホーニッカー医師)
マイケル・パレ (トリップ・成年)
ヘイデン・クリステンセン (ジェイク)
・・・ほか
ハンナ・ホール (セシリア)
A・J・クック (メアリー)
チェルス・スウェイン (ボニー)
レスリー・ヘイマン (テレーズ)
ジェイムズ・ウッズ (ミスター・リスボン)
キャスリーン・ターナー (ミセス・リスボン)
ジョシュ・ハートネット (トリップ)
ダニー・デヴィート (ホーニッカー医師)
マイケル・パレ (トリップ・成年)
ヘイデン・クリステンセン (ジェイク)
・・・ほか
- MTVムービーアワード
- 新人監督賞 (ソフィア・コッポラ)
<ネタバレあり>
題名に「スーサイズ」とあるように、セシリアの自殺未遂から始まって姉妹の集団自殺で終わるという、重ーい暗ーい題材を扱っている。
それを、姉妹たちを救おうとしながらも、何も理解できなかった少年達の視点から映し出すことで、観客を"ある出来事の単なる傍観者"にとどめさせている作りが独特。そのため、少女たちに直接ストーリーを語られるよりも、いっそう痛々しさが伝わってくる。全体的に淡い光をたくさん取りこんだ映像に仕上げているのも幻想的で、切ない夢を見ているような感覚にさせられた。
それにしても、思春期の多感な時に、過保護な親に精神的な自由を奪われたらたまらない。レコードを焼くなんて!まるで悪魔払いのようだが、そういう自分が娘たちの悪魔になってしまっていることに気づかない、「愛情深い」母親の愚かしさ。人をおかしくさせるのは音楽なんかじゃなくて、人間なのに。
この映画がいいのは、音楽によるところも大きいと思う。サントラもおすすめ。
ちなみに、メアリー役のA・J・クックはTVドラマの「トゥルー・コーリング」で主人公トゥルーの親友役を演じていた。どっかで観たカワイイ女優さんだな〜と思ったら、そうだった。
題名に「スーサイズ」とあるように、セシリアの自殺未遂から始まって姉妹の集団自殺で終わるという、重ーい暗ーい題材を扱っている。
それを、姉妹たちを救おうとしながらも、何も理解できなかった少年達の視点から映し出すことで、観客を"ある出来事の単なる傍観者"にとどめさせている作りが独特。そのため、少女たちに直接ストーリーを語られるよりも、いっそう痛々しさが伝わってくる。全体的に淡い光をたくさん取りこんだ映像に仕上げているのも幻想的で、切ない夢を見ているような感覚にさせられた。
それにしても、思春期の多感な時に、過保護な親に精神的な自由を奪われたらたまらない。レコードを焼くなんて!まるで悪魔払いのようだが、そういう自分が娘たちの悪魔になってしまっていることに気づかない、「愛情深い」母親の愚かしさ。人をおかしくさせるのは音楽なんかじゃなくて、人間なのに。
この映画がいいのは、音楽によるところも大きいと思う。サントラもおすすめ。
ちなみに、メアリー役のA・J・クックはTVドラマの「トゥルー・コーリング」で主人公トゥルーの親友役を演じていた。どっかで観たカワイイ女優さんだな〜と思ったら、そうだった。
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