
マルホランド・ドライブ MULHOLLAND DR.



(C)
- 2001年
- アメリカ・フランス
- 146分
- コムストック
- カンヌ国際映画祭
- 監督賞(デイヴィッド・リンチ)
監督: | デイヴィッド・リンチ |
製作: | メアリー・スウィーニー、アラン・サルド、ニール・エデルスタイン、マイケル・ポレイル、トニー・クランツ |
E.P.: | ピエール・エデルマン |
原作: | − |
脚本: | デイヴィッド・リンチ |
撮影: | ピーター・デミング |
美術: | ジャック・フィスク |
音楽: | アンジェロ・バダラメンティ |
主題歌: | |
...ほか |
あの夜、マルホランド・ドライブから始まる謎はどこで終わるのか。
2001年カンヌ国際映画祭監督賞ほか、数々の映画賞を受賞した究極のミステリー。鬼才デイヴィッド・リンチ監督が作り出した究極のワンダーワールド。
その女優の姪であるベティは叔母の留守中にL.A.に滞在し、ハリウッド女優の夢を叶えるためにアパートを訪れる。ベティに見つかってしまった美女はとっさに自分を「リタ」だと名乗るが、ほどなくして交通事故に遭い記憶をなくしたことをベティに打ち明ける。リタが持っていたバッグに入っていたのは多額の現金と、奇妙な形をした青い鍵がひとつ。
この鍵はどこの、何を開くためのものなのか。リタとは何者か。謎が解けようとする時、また別の謎への扉が開く・・・。

デイヴィッド・リンチワールド炸裂のミステリー!
絶対完成しないパズルを知らずに組み立てているような、途中のページが所々抜けたミステリー小説を読んでいるような...。一見なんの脈絡もなさそうなシーンがポン、ポンと入れられていて、あっという間に混沌の中に放り込まれてしまう。
この作品の解釈には人それぞれの様々な説がネット上でも飛び交っているようなので、興味がある方は探してみるとおもしろいかも。現実世界と妄想世界、真実と虚構が複雑に絡み合った、このようなリンチ作品をあえて深く追究することはナンセンスとも言えるかもしれないけれど。
作品中に浮かび上がる謎をラストシーンで必ず解いてやろうと緻密に張り巡らされた伏線を必死で追い、没頭するストーリー前半。けれど、ある時点でそれは徒労に終わってしまった。
謎が謎を呼ぶどころか、それまで何でも無かった部分が一転して最大の謎に変わり、もう1度新たなラストシーンを探すべく、思考をめぐらせなければならなくなる。
翻弄です。翻弄されています、リンチワールドに。これこそが監督の狙いそのもの。1回観ただけでは飽き足らない。中毒性の高い映画にまたひとつ出会ってしまいました。
ストーリーもさながら、主役2人の、特にナオミ・ワッツの演技が素晴らしい!感情が激しく表に出るような役ではないのに、ふっと出てくる落胆の表情や、恋人への内に秘めた複雑な感情がよく表現されていた。その表情そのものが伏線になるシーンも数あり、リンチ監督からの要求もかなり高いものがあっただろうと予測されるだけに、自然と評価も上がるもの。
好き嫌いも分かれる作品かもしれないが、ミステリーを観尽くした人にもたっぷり楽しめる、私的には1番のおすすめ作品です。
▽もどる: シネマ・ノート | Movie Indexへ | このページのTopへ
ローラ・エレナ・ハリング (リタ、カミーラ)
アン・ミラー (ココ)
ジャスティン・セロー (アダム・ケシャー)