恋のからさわぎ 10THINGS I HATE ABOUT YOU 映画レビュー・作品紹介 *Cinema Note
Cinema Note

Home > Movie > 恋のからさわぎ

恋のからさわぎ  10THINGS I HATE ABOUT YOU

アメリカ 1999年 98分 日本劇場未公開
製作:Touchstone Pictures、ほか

あらすじ

シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」を原案に、舞台をアメリカのハイスクールに設定して作られた青春学園ラブコメ。

校生のキャメロンは、転校初日に学校ですれ違ったビアンカにひとめぼれ。しかし、ビアンカの父親は厳格な産婦人科医で、ことのほか異性との付き合いにうるさい。
ビアンカはビアンカで、高校生モデルをしているイケメンのジョーイに誘われて、何とかデートを許してもらおうと父親に懇願。すると父親は、姉のキャットがデートをするなら妹にも許すという条件で譲歩することに。が、キャットは学校でも有名な偏屈者で大の男嫌いなので、異性とデートする見込みはゼロだった。
落胆するビアンカから事情を聞いたキャメロンは、友人のマイケルと相談し、悪い噂で評判のパトリックをお金で雇ってキャットを誘わせようと計画する。元手になるお金がない2人は、同じくビアンカを狙っているジョーイを上手く誘導してパトリックを雇わせることに成功。そして、恋のさやあてゲームが始まったのだが・・・。

スタッフ

監督: ジル・ジュンガー
製作: アンドリュー・ラザー
E.P.: ジェフリー・チャーノフ、セス・ジャレット
脚本: カレン・マックラー・ラッツ、カーステン・シムズ
撮影: マーク・アーウィン
音楽: リチャード・ギブス
・・・ほか

キャスト

ジュリア・スタイルズ (キャット)
ヒース・レジャー (パトリック)
ジョセフ・ゴードン・レビット (キャメロン)
ラリッサ・オレイニク (ビアンカ)
デヴィッド・クラムホルツ (マイケル)
アンドリュー・キーガン (ジョーイ)
・・・ほか

受賞

MTVムービーアワード
音楽シーン賞 (ヒース・レジャーの生歌シーン)
ブレイクスルー演技賞 (ジュリア・スタイルズ)

レビュー

<ネタバレあり>
学園モノにお決まりの下ネタも多少あるものの、全体的にはすごく健康的でさわやかな作品。
「シェイクスピアもの」というストーリーの安定感プラス、ブレイク前のヒース・レジャージュリア・スタイルズの主役2人が見せてくれる演技力のおかげで、おばかな青春ラブコメのテイストをまぶした、さわやかな恋愛コメディに仕上がっている。
驚くような展開は何もないけど、気軽に観て楽しめる、なかなかの良作なのでは。
反発し合うキャットと父親のからみも、最後はじーんとさせてくれていい。
それに、キャットがバンドミュージック好きという設定になっているだけに、劇中で流れる楽曲もセンスがいいものばかり。ちなみにキャットが好きなバンドはLetters To Cleoというグループで、実際にプロムパーティのシーンとエンドロールで歌を披露している。
アメリカの学園モノは数多くあるけど、簡単にはそのくくりに入れてほしくない。「登場人物が多くて仲間内でごちゃごちゃやってる青春学園ラブコメは好きじゃない」っていう人にも「いや、これはちょっと違うんだな〜」とオススメしたくなる一本だ。
......と言っても日本未公開でマイナー作品のため、DVDにもなってないし、レンタルビデオ店にもなかなか置いてないシロモノなのが残念。たまたまTVの深夜映画で観れたのがラッキーだった。
劇中ではヒース・レジャーが生声で「Can't Take My Eyes Off You」を熱唱しているので、彼のファンには必見の作品なんだけどなぁ!

関連リンク

原作

DVD


※こちらはDVDではなく、VHSです

サウンドトラック

▽もどる: シネマ・ノート | Movie Indexへ | このページのTopへ