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21グラム  21 GRAMS

誰もがいつか失う重さ。
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2003年 / アメリカ / 124分
配給:GAGA

あらすじ

ある一件の交通事故をきっかけに人生が大きく変化した3人の男女の、絶望と希望の物語。
監督は『アモーレス・ペロス』、『バベル』のメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
出演は、『デッドマン・ウォーキング』、『ミスティック・リバー』のオスカー俳優ショーン・ペン。『マルホランド・ドライブ』、『ザ・リング』のナオミ・ワッツ。『トラフィック』のベニチオ・デル・トロ。脇役も実力派が揃う。

病を患い、心臓移植のドナーが現れるのをただ待ちつづける日々を送っていたポール。夫と2人の娘を持ち、平穏で温かい暮らしの中にいたクリスティーナ。前科者だが今では信仰に傾倒し、妻と2人の子供のためにまともな生活を送ろうと努力していたジャック。
そんな生き方のまったく異なる3人を、ある交通事故が結びつける...。

スタッフ

監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
E.P.: テッド・ホープ
脚本: ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
撮影: ロドリゴ・プリエト
編集: スティーヴン・ミリオン
音楽: グスターボ・サンタオラヤ
...ほか

キャスト

ショーン・ペン (ポール)
ベニチオ・デル・トロ (ジャック)
メリッサ・レオ (マリアンヌ)
ナオミ・ワッツ (クリスティーナ)
シャルロット・ゲンズブール (メアリー)
クレア・デュヴァル (クローディア)
...ほか

印象的なセリフ

「あの日、あの子の靴ひもの色は赤かった。赤は嫌いだったのに。ずっと青を欲しがっていたの。でも買ってやらなかった。あの子は赤い靴ひもで死んだのよ。」

受賞

ヴェネチア国際映画祭
主演男優賞(ショーン・ペン)
ナショナル・ボード・オブ・レビュー
主演男優賞(ショーン・ペン)
LA映画批評家協会
主演女優賞(ナオミ・ワッツ)

レビュー

<ネタバレあり>
人は死ぬと誰でも21グラムだけ体重が減るという。それがこの作品のタイトルの由来。
21グラムは卵1個よりも軽いが、命の重さは計れない。久々に胸にガーンと響く映画を観た。
時間軸がバラバラに構成されていて、しかも揃わないピースがところどころあるので、その分想像力をかきたてられる。手持ちカメラの臨場感のある映像とリアリティに迫る役者陣の表情、観客を引き込む編集にもやられた。
夫と子供たちを一度に失った悲しさから次第に心を壊していくクリスティーナを演じたナオミ・ワッツ。弱さが美しい。

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DVD

サウンドトラック

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